![]() | パール判事の日本無罪論 田中 正明 (2001/10) 小学館 この商品の詳細を見る |
第二次世界大戦後に行われた、極東国際軍事裁判において、
11人の判事の中で唯一人「被告全員無罪」を唱えたインドのパール判事。
11人の中で唯一の国際法の学者であったパール判事は、
国際法ではなく、事後法によって行われたこの裁判は
戦勝国による復讐であり、正当性が認められないと主張した。
後にマッカーサーも認めたこの裁判の不正。
なぜ、不正であるのか。そしてなぜ日本は戦争に至ったのか。
東京裁判の本質が分かります。
高校の倫理の時間に
東京裁判で唯一全員無罪を訴えた判事がいたということを聞き、
いつかもっと知りたいと思い、早2年。
やっと本を探し読みました。
その時は事後法に基づいているために不正である
ってことにしか触れられていなかったと思いますが、
パール判事が国際法に基づいて公正な判断をしたと言うことの
大まかな根拠が分かりました。
ただ、日本が全く悪くなかったと言うわけではなく、
当時の国際法に照らし合わせたときに、
被告が罪に問われる必要はなかったと言うことです。
でも、むしろ原爆を落としたアメリカの指導者が、
平和に対する罪を犯したと言えるのではないかと言う主張もあります。
裁判時は被告全員無罪というのはパール判事のみが主張していましたが、
その後ヨーロッパなどでもこの主張が認められ、
裁判を指揮していたマッカーサー元帥も
裁判の違法性を認めたと言うのですから、
パール判事の主張は正しいと考えて良いのでしょう。
この本は、パール判事の書いたものではなく、
田中正明氏による解説書です。
若干著者の主観が入っていますが、
実際戦後にパール判事と交流を持っていた方で、
戦争も知っているわけですから、信頼できる名著だと思います。
日本人であれば誰もが読む必要のある本でしょう。
満足度:★★★★☆
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